2017年 4月14日  若丸山(1285m) △U

メンバー;北G(♂)、K林(記録)  コースタイムは以下による。

塚P(7:00)〜ヒン谷渡渉完了(7:20)県境尾根(10:10)〜山頂(11:30/12:20)〜
梨ヶ平ジャンクション(14:00)〜塚P(15:00)

【現地の状況など】
ヒン谷渡渉はサンダルに履き替え問題なし、取付きは廃林道を2〜3分上流へ、赤布が有る、
ヤブがうっとうしいが微かな踏み跡が分かる、30分程で旧峠道へ出る(冠ヶ峠)
地図上のギザギザ手前より急登、若丸手前の最低鞍部から登りのヤセた尾根は雪が落ちるのが早くヤブ漕ぎに
なるが、今年は雪が多かった為かヤブ漕ぎはわずかだった。

【感想】
私にとっては初めての若丸山。ヒン谷をビーチサンダルで慎重に渡渉し、尾根に取りつく。K川さんが、
藪を鋏で切りながら登る。左手の木の間には、冠山が残雪をまとい、険しい岩稜をみせている。開けた
尾根に残る雪には熊の足跡があり、
K川さんによると二、三日前のだという。熊避けのラジオが心強い。
いくつかコルを越えてから、
K川さんがルートを外れて谷を指さす。ヒン谷上流に、落差20mはあるかと
思われる大きな瀧がみえる。瀧は二筋あり、上下大小二段になっている。
K川さんは、あの瀧まで登っ
たことがあるという。瀧音を聴きながら一服する。

  
気温が高く、汗ばみながら県境尾根に到着。霞がかった能郷白山、磯倉を眺めながらの尾根歩きに、
思わず鼻歌が出そうになる。目指す若丸山は、裾には雪を残し、桔梗色をしてくつろいでいる。稜線を歩
くと、右手には広い雪原があり、この雪融け水があの大瀧となっていることがわかる。山頂直下の
10mは、
手強い石楠花の籔こぎでなかなか前に進めない。なんとか切り抜けると、小さな山頂に三角点があった。
2週間前には雪の下という他パーティーの話から、ショベルを持参していた
K川さんは、拍子抜けしたよう。
炎天下の山頂で昼食をとり、今度は反対側の尾根へ下山した。下山の一番の見所は、梨ヶ平から続くブナ
林だ。長い尾根を雪渓と山の地肌を何度か登り返して、ようやく駐車場に到着。

 
駐車場には、クマタカを観察に来ていた男性がいた。冠峠のトンネル工場で生態系への影響が心配だ。
しかし、若丸山はきっとこの先も、訪れるものの少ない静かで寂れた奥美濃の風情を保ち続けるだろう。
今日も、素晴らしい山旅を有難うございました。とりわけ、先達の
K川さんに感謝です。

↑ 今回はワカンかよ!

↑ サンダルで渡渉しました。

お疲れ様でした。